不眠があり天候が悪い日に頭痛する方の体質の特徴と自然療法

不眠
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

不眠にお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

睡眠の質が悪い、疲れが取れない…そんな悩みを抱えていませんか?現代社会では多くの方が睡眠の問題や慢性的な疲労感に悩まされています。しかし、これらの症状は単なる生活習慣の乱れだけでなく、東洋医学的に見ると体質の偏りが関係していることがあります。

今回は31歳女性の事例を通して、不眠や疲労感の原因となる体質的な特徴と、それを改善するための自然療法についてご紹介します。あなたにも心当たりがある症状があれば、ぜひ参考にしてみてください。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 31歳の女性
  • 身長は165cm
  • 体重は48kg
  • BMIは17.63(やせ型)

主な症状:

  • 不眠、悩みすぎ
  • 疲れやすい
  • 小児喘息の既往
  • 夕方位から元気になる
  • 天候が悪い日に頭痛

不眠はなぜ起こるの?体質から見る原因

睡眠に入るためには、脳の働きを穏やかにするための血や潤いが必要です。そのため、不眠がある場合には、脳のある頭の周辺で血や潤いの不足、あるいはこもった熱があると考えられます。

この方の場合、目が疲れやすく乾燥しやすい、髪の毛が細い、顔色が白いなどの特徴から、体の上部には血の不足があるように感じられます。また、舌先が赤い、イライラしやすく怒りっぽい、疲労時や夜間に手のひらや足の裏が熱いといった点から、体の上部にはこもった熱もあることがうかがえます。

さらに、舌の形が厚ぼったい、舌に歯の痕がある、舌の苔は白で厚く水っぽい、雨の日は体調が悪い、帯下が多いなどの特徴から、体の内部、特に下の方を中心に動きの悪い水分が停滞しているように見受けられます。

BMIの値からはやせ形ですが、手足が冷える、寒がりといった特徴から、熱の不足によって停滞している水を持ち上げられないのかもしれません。そのため、脳を穏やかにできなくなり、不眠や不安感、悩みすぎてしまうといった精神状態になりやすい土台を作ってしまうと考えられます。

夕方から元気になるのはなぜ?

夕方から元気になるのは、気の滞りが関係していることがあります。さび付いたドアの例で考えてみましょう。初めは動かしにくいですが、動かしているうちに勢いがついて動かしやすくなりますよね。

同じように、気の滞りや重荷になる余分な水分などがあると、朝のうちは体が動かしにくく重だるく感じます。しかし、夕方頃になって気の巡りがスムーズになってくると、体が楽になるのです。

ゲップやガスが出ると楽になる、生理不順、体のあちこちが痛むなどの症状がある場合、気の滞りが関係している可能性があります。また、余分な水分や体の冷えもあるため、朝のダルさが強く感じられるのでしょう。

天候の悪い日に頭痛が起こる理由

雨の日には体の中の水分の動きが余計に悪くなります。頭の周囲でも水の動きが悪くなって充満し、それが頭を正常に機能させるための気血の巡りを妨げ、頭痛を引き起こすのかもしれません。

このように、外部環境の変化が体内バランスに影響を与え、様々な症状として現れることがあるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の体質を改善するためには、以下のポイントが重要です:

1. 適切な水分摂取

喉の渇きがないというチェックがあったようです。やせ型であるとはいえ、体の中には動きの悪くなった余分な水分が停滞していますので、飲み方に工夫が必要かもしれません。

もし水分を飲み過ぎているようでしたら、熱中症の季節以外は喉の渇きを感じてから飲むことを心がけると良いでしょう。こうすることで、体内の余分な水分を減らし、巡りを改善することができます。

2. 適度な運動の実施

気の滞りや熱の不足もありますので、気を巡らせ、熱を作るために適度な運動が必要です。体が汗ばむくらいの適度な運動を行うことで、体の中の気や水の巡りが良くなります。

これにより、疲れやすさや不眠の改善にもつながりますので、運動不足かもと心当たりがありましたら、ぜひ試してみてください。

おすすめの漢方薬

以下は特定の体質改善に効果が期待できる漢方薬です(あくまでもこの体質タイプに合いやすい一般的な漢方薬であり、個人の症状によって最適な漢方は異なります):

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):気の滞りを改善し、精神を安定させる効果があります。不眠やイライラ、頭痛に有効です。
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):気の滞りと血の不足の両方に働きかけ、特に女性ホルモンのバランスを整えます。
  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):水分の停滞を改善し、頭痛や頭重感に効果があります。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が十分に得られないことがあります。当店では個人の体質や症状に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回ご紹介した31歳女性の事例では、体の上部における血の不足とこもった熱、そして下部における水分の停滞という体質的な特徴がありました。これらが不眠や疲れやすさ、頭痛などの症状につながっていると考えられます。

このような体質の方は、適切な水分摂取と適度な運動を心がけることで、体内バランスを整えていくことが大切です。自分の体質を知り、それに合った生活習慣を取り入れることで、自然と体調が改善していくことを実感できるでしょう。

あなたも自分の体質に合った健康管理を始めてみませんか?少しの工夫で、毎日の生活がより快適になるかもしれませんよ。

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ピヨ先生
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