腰痛原因と対処法を見つけることが難しい理由

現在日本人の中で腰痛に悩んでおられる方は2800万人ともいわれています。

昔は四十腰五十肩と言って、中高年者特有の悩みでしたが、現在では小中学生のような子供でも腰痛に悩んでいることがあります。

​腰痛になってしまい、思うように動けない、寝ることも苦痛になる方もいらっしゃいます。体の置き所に困るとはこのことだと思います。

腰から足にかけて痺れがある。夜中になってもいたい、あるいは夜中になるともっと痛むなどで寝ることさえできないと訴える方もいます。

​腰痛の原因

腰痛の原因を簡単に分類しますと

​・外傷などによってなる場合

​・内臓機能が低下して巡る物が停滞した場合

​・精力不足による新陳代謝の低下

などがあります。

​これらは外傷を受けた直後などを除き、ほとんどが体の内側が原因によることが多いと考えれらます。

​つまり、腰椎の支えが弱いために、重いものを持ったりすると腰椎がズレてしまうこと。

あるいは、支える力が弱いために良くない体制でいることが癖になっていることで腰椎がズレてしまいます。

​そのズレた腰椎が周囲を圧迫することで、腰部周辺の血流を邪魔してしまうことが要因となることがあります。

​ですから、ズレた腰椎を戻すだけではなかなか改善せず、腰椎を支えている筋肉や靱帯のパワーアップを行うために、腰部周辺の気血の循環を改善する手助けを漢方薬でバックアップする必要になることが非常に多くなっています。

​例えば、女性は筋力自体が弱いために腰椎がズレやすく、腰椎を支える深い部分の筋力のパワーアップのために、漢方薬などで内側の力を引き上げながら行ったほうが早く改善します。

また高齢者も下手に運動しようとすると、かえってケガをしてしまうこともあり、漢方薬などで体の内側の力を応援しながら行うことが必要になります。

​しかし、「腰痛だから○〇湯の漢方薬」のように、病名と漢方薬を結び付けた方法で行い、体にとって必要のない手助けをしてしまうと、やらなかったほうが良かったということはよく耳にします。

​漢方薬はお一人お一人の体調の傾きを観察して、漢方薬を選択する必要があります。

​エビデンスで90%の方の腰痛に効果がありました、と大々的に言われていても、残りの10%に入っている方には効果は無く、却って害になってしまうからです。

​そうならないために、じっくりと時間をかけて、様々な角度から体質を判断する必要があります。

​腰痛の対策​

なぜならば東洋医学的にみても腰痛の原因はさまざまありますので、いくつか書き出すだけでも

​・寒さと湿気の邪が腰部に滞留し、気血の運行を阻害して腰が痛む

​・湿気と熱の邪が腰部に滞留し、気血の運行を阻害して腰が痛む

​・悪い血が気血の巡りを阻害して腰が痛む

​・体の中心となる腎気が低下し、新陳代謝が低下、腰の再生が低下して腰が痛む

と沢山あります。

​さらに、その人それぞれの体質の特徴などもありますので、腰痛と簡単に言っても漢方薬を選択するには、生活背景など様々な要因も含めて判断しないとなりません。

だからこそたくさんの方が長期間にわたり腰痛に悩んでいるのだと思うのです。

​ですが漢方薬だけでも中々うまくいかないこともたくさんあります。

先ほども書きましたように、腰椎のズレが腰部周辺を圧迫していることも腰痛の一因であるからです。

​そのため、腰痛を改善するためには、漢方薬を選択する視点と、整体の腰椎のズレを見る視点の両方から判断する必要があります。