小周天のやり方|練習方法

気と小周天
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小周天の基礎

 

小周天の練習方法についてご説明いたします。

 

以前は本で学ぶか、実際に先生について教えていただくしか方法がありませんでしたが、現在ではインターネットで検索すると様々なやり方の中から、色々な方法を選択することが出来るようになりました。

 

ここでは私自身が学んできた中から、病気にかかっている方でも安心して出来、有効的な方法をご説明したいと思います。

 

小周天は気を生じさせ巡らせる方法だと書きましたので、まずは気を生じさせることからスタートします。気を生じさせるというと何やら特殊な、あるいは怪しげな感じがしますが、人が生命活動をしている以上は必ず気が何らかの働きをしています。

 

例えば食事をすれば食べた物を消化することも、消化した食べ物を吸収する場所へ運搬することも、吸収し必要なモノに生成することも、身体にとっての不要物を排泄することも、それら全ては気の働きによって行われています。

 

以上のように普段意識することが無いだけで活動しているのが気ということになります。ですから、まず大事なことは身体の中で、その微妙な気の働きを感じ取れるようになる事ということになります。

 

小周天の正しい姿勢

 

まずは姿勢からご説明いたします。通常は座禅などのように胡坐(あぐら)を組んで座るのが良いのですが、慣れないうちや股関節などが硬い場合、足がしびれて集中どころではないのでイスに座って行います。

 

しかし寝たきりの方や、座っていることが困難な方の場合は、寝て行ってもかまいません。体調が回復してきたら、少しずつ座るようにすれば大丈夫です。またタントウ功のように、立って行うことが慣れている方は、もちろん立って行ってもかまいません。

 

座って行う場合、手は軽く握って膝の上においておきます。立って行う場合はタントウ功などのように、腕で円を作るようにすると良いでしょう。

 

ちなみに私は股関節が硬いために足がしびれやすいので、立って行う方法とイスで座って行う方法を交互に行っています。それぞれの良さがありますのでどちらが良いとはいえませんが、ご自分の出来る方法を、ご自分のやりやすい方法でやることが良いと思います。

 

ですが座って行う方法でも、立って行う方法でも絶対に守らないといけない事があります。それは仙骨を立てることです。もう少し詳しく説明しますと、へその下の丹田から骨盤底筋を間に挟んで仙骨までに、ある程度の緊張感が保たれている必要があります。

 

それに伴って背筋も伸びて、呼吸も深くしやすくなると思います。特に腎臓周辺の命門と呼ばれる近辺は、しっかりと伸びている必要があります。

 

この丹田から仙骨までの緊張感は、寝た状態で行う方も意識しておいてほしい重要な部分です。

 

特に骨盤底筋が緩みっ放しになってしまうと、日常生活を送るうえで排尿などに問題が起こることが多くなり、QOLにも関わってきますので暇を見つけては意識するように心がけて欲しい部位です。

 

その丹田から仙骨までの付近にある程度の緊張感が保たれていると、下腹部に適度な緊張感が生じるため、横隔膜の緩みがある方で、動作時に呼吸困難になりやすい方でも、緩みが矯正されて呼吸は自動的に深くなります。

 

ですから特別な呼吸法をしなくても、その周辺に気が生じやすくなります。また深い呼吸によって沢山の酸素が体内に提供されるとともに、横隔膜の運動が大きくなることで腹部に対するマッサージ様の効果も出てきますので、それだけで気血の巡りも改善することになります。

 

私自身は座った場合においても、立ってやる場合においても、その周辺に意識を向けつつ呼吸を2・3度深くすると、気が身体の中心に満ちてくるようになるので、現在は特段変わった呼吸法はやらなくなっています。

 

以前は色々と強めの呼吸法などもやっていたのですが、初めのうちは呼吸に意識がいってしまい、生じてきた気に、気付く事が出来ないこともあります。

 

それに呼吸器系の症状のある方や、循環器系に疾患のある方では、心肺機能が心配ですので、強めの呼吸法はあまりやらないほうが良いように思います。

 

小周天の呼吸法

 

次に呼吸法に関してですが、先ほどもご説明しましたように、特別な呼吸法は必要ないように思います。しかし健康な方で小周天を行う場合においては、より効果的に早く上達したいと望まれる気持ちも理解できます。

 

たしかに実際特殊な呼吸法によって効果も高まるのですが、あくまで当店では病気治癒のために小周天をお教えしていますので、そちらに関しては、ここでは割愛させていただきます。

 

ただし先ほどの姿勢にも関連しますが、深い呼吸や正しい姿勢を早く身につけるために、あるいは効果的に気を生じさせたい場合には、長座やタントウ功を行うことが有効です。

 

私のご紹介している小周天の方法は、姿勢が非常に重要ですので、その姿勢が崩れていると正しく気が生じないばかりか、正しく気が巡っていかないので効果が下がってしまいます。

 

そのためにタントウ功などを行うことで、正しい姿勢を身につけることができるようになり、その正しい姿勢から生じる身体にかかってくる緊張感や、自動的に起こる深い呼吸を感じ取ることができるようになります。

 

呼吸法に関連させて注意点をひとつご説明いたします。これまでの説明で、きちんとした姿勢で座るか立つかして、緊張感を丹田周辺に感じていると思いますが、その他の身体の部分は、逆にリラックスさせるように深い呼吸を行いつつ全身をチェックしていきます。

 

特に頭部周辺は普段から過剰に緊張している方が多くいらっしゃいます。

 

スマホ等による眼の使いすぎも原因のひとつですが、考え事をするときに眼の周囲や眉間の近辺が、力んでしまう癖を持つ方も多く見受けられるように感じます。

 

また顎の周辺も要注意です。無意識に噛み締めて力んでいる方も多く見受けられます。

 

歯科の領域では歯の正しい位置は、歯と歯の間に軽く隙間が出来る状態が理想だといいます。ですから歯と歯がくっついている状態は、例え軽くであっても噛み締めている状態と考えられるそうです。

 

噛み締めてしまうことで肩周辺の筋肉が固くコってしまいますし、喉に力を入れて強く力んでしまい、梅核気(ばいかくき)やヒステリー球と呼ばれる、喉の中に何かが居座っている様な感じの症状を訴える方もいらっしゃいます。

 

ですから正しく姿勢を整えて深い呼吸を行いながら、力んでいる場所を少しずつ緩めていくと、それだけで滞りが解消され、気血の巡りが改善してきます。

 

小周天と意識の集中

 

意識の集中に関して説明していきます。

 

意識の集中は姿勢とともに重要です。考え事をしながらでは、気が生じてもそれに気付くことが出来なくなってしまいます。また座って行っている場合では、気が頭に集中してしまい頭痛などの原因にもなりかねません。

 

さて実際の方法ですが、座って行う場合は眼を閉じます。立って行う場合は転倒の危険もあるので眼を開けたまま行ってください。まず初めのうちは丹田や仙骨部位に、きちんと緊張感が保たれているかを確認することで、意識の集中を図るようにすると良いと思います。

 

そのうち慣れてきたら、会陰部のやや中に入った辺りと丹田において、何かが中で一本つながったような感覚が出てきますので、そこに意識を集中していますと効果的に気が生じてくるようになります。

 

そうして次の段階では、生じてきた気に対して意識で圧力をかけるようなイメージを保ち続けていきます。圧力をかけるといっても筋肉でぎゅーっとやるのではなく、気の圧力が中から外へと生じてきた所へ、その圧力に抵抗して逃さないようにしているような感じです。

 

そうしていると段々と気の圧力は高まっていって、一箇所でしか感じられなかった気の圧力が少しずつ流れるような感じがして、拡がっていくようになってきます。そうなったらまた拡がった先で、同じように意識を持って圧力をかけていくことを繰り返していきます。

 

何やら文章にするとややこしくて解りづらいのですが大丈夫です。

 

もちろんイキナリそうなるわけではありませんので、練習していくうちにその段階になったら、ああこの事かと理解できるようになると思います。

 

圧力のかけ方に関しても、タントウ功でご説明した、身体を支えるための働きである筋トーヌスと同じ感覚を用いますので、この意味からもタントウ功は練習の補助に持って来いとなります。

 

小周天を行う上での注意事項

 

ただし圧力をかける場合の注意点として、頭に到達した場合には圧力はかけないでください。

 

頭部において圧力をかけることによって、余剰な熱を生じさせることはとても危険だからです。頭部に関しては正しい方法で緩やかに段階を追って上達してきますと、気の状態が変化してきますので、その状態になるのを待ってください。

 

もし頭部に気が過剰に集ってしまい体調が悪くなってしまうような場合には、体調の傾きが原因の場合がありますので、中医学などの専門家に診てもらい、漢方薬や食事療法などで改善しながら練習する必要があります。

 

例えば身体の陰陽のバランスが崩れている場合において、具体的には寝不足や過労などで渇きが勝っている腎陰虚の場合、あるいは身体の裏の土台部分が冷えている場合に、虚熱が頭部などの上方に上昇する孤陽浮越などの場合が多くみられます。

 

そのほか気の滞りが強く邪熱を生じてしまう場合や、お腹などの中心部分に食べ過ぎや飲みすぎなどによる陰邪が滞っているために、それが気血の通行を邪魔して邪熱だけが上昇してしまうなど、沢山のケースが考えられます。

 

もちろんそれらが混在してより複雑になっている場合も多々あります。

 

小周天の練習の終え方

 

さて正しく姿勢を整えて、丹田周辺に適度な緊張感を感じつつ、深い呼吸をしながら全身の緊張を緩め、意識の集中を保ち、気の圧力を高めてきました。

 

身体も心もとても心地よい状態にあると思います。そこで練習を終えるのですが、座った場合でも立って行う場合でも急に動くのはお勧めできません。

 

小周天の練習を行った場合には、身体の中心部に気血が集中している状態ですので、突然動くと末端に気血が供給されず、筋を痛めるような場合や、めまいのようにふらついて転倒してしまう場合もあるからです。

 

そこで練習を終える時には、座って行った場合には末端部の手足を軽く動かすなどして、気血や感覚を中心部から末端部に戻すようにしてから眼を開けます。

 

立って行った場合には腕を下ろし、やはり中心部に集中していた意識を末端に向け、そのままの姿勢で一分間ほどリラックスします。

 

そうしてからどちらの場合でもゆっくりと動作を開始し、体全体の感覚を確かめながら日常の行動に戻ります。とにかく注意としては急に動いたりはしないで、少しずつ身体の感覚を元の状態に戻してから動作を開始することです。

 

小周天のやり方まとめ

 

さて小周天のやり方としては以上となります。非常にシンプルですので箇条書きしますと。

  • 正しい姿勢で座る
  • 手は軽く握り膝の上に
  • 丹田・骨盤底筋・仙骨に適度な緊張感
  • 呼吸は自然に生じる深い呼吸
  • 全身のリラックス
  • 意識を集中する
  • 少しずつ身体を動かして終了する

以上です。

 

これらを毎日少しずつ行うことで、気血の巡りが回復し体調が改善していくようになります。ちょうど自転車の練習と同じような感じです。自転車を乗る時も感覚で覚えれば、手を離しても乗れるように毎日の積み重ねで上達するはずです。

 

また寝たままでしか出来ない方も、呼吸に意識を向けて深い呼吸を行いつつ、寝ながらでも出来る運動を別途行っていく事で体力が回復してきますので、座れるようになったら無理せず行うと良いと思います。

小周天

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