長座と仙骨

自然療法

体の土台となる働き「腎気」

 

長座をきちんと出来ない方が結構いらっしゃいます。もし今畳の上などに居て座ることが出来る状況に居られたら試してみてください、足を前に伸ばして座るだけなのですが以外に出来ない方が多いようです。特に猫背の方に多いように思います。

 

理由はそれぞれあります。大腿部の裏側が硬くて伸ばせない、股関節の可動域が狭いなどですが、他に多いのは仙骨が支えられない事ではないかと思います。

 

仙骨周囲は東洋医学では腎の領域であると考えられています。腎とは腎臓など身体の水分代謝も含んだ身体の根っこの機能を指し、成長、発育、生殖などにも関連する重要な部分です。

 

身体を支える働きなども腎の機能ですので、大腿部や背筋などの特に身体の軸を支える機能などは、腎が重要に関わってきます。

 

仙骨のズレによる症状

 

整体術など身体の歪みを治療では、子供や高齢者の夜尿症などは、仙骨が浮き上がってズレてしまう事が理由の一つであるといい、仙骨の歪みを両手で軽く圧しながら浮き上がってしまった仙骨を戻します。

 

その他に腰痛の原因になることはもちろんですが、生殖器の異常や、冷え性、痔、膀胱炎、生理痛などにも、影響があると考えられていて、これらは全て多少の違いはありますが、腎に関わる異常であると見ることが出来ます。

 

先ほどの理由の部分で書いたように、硬いから、可動域が狭いからなどの理由では、大腿部裏側や関節周囲のスジが硬くなっていると考えられます。

 

乾燥した餅が固くなってしまったように、身体の潤いが必要な部位に届いていないと考えると腎陰虚ですし、冷えてしまい固まってしまったと考えるならば、腎陽虚と見ることが出来ますので、どちらにしても腎の影響が考えられると思います。

 

また仙骨を立てた状態で長座ができない方は、普段の生活で猫背になりやすく呼吸は浅くなりお腹や喉は圧迫され、背筋で支えられないので腹筋など前側の筋肉で身体を支えようとして、余計にお腹に力が入るので内臓の働きが悪くなってしまいます。

 

このような状態ですと、お腹の力みに気付いて力を抜こうとしても、身体の支えのために力が入っているので、力みを抜きたくても抜くことが出来なくなります。

 

タントウ功の補助に

 

長座の出来ない方にタントウ功のやり方を教えても、何となく腰の抜けたへっぴり腰の型になってしまい本来の効果がでません。腎の力が弱まった腎虚の状態になってしまっているためです。

 

本来は少しずつタントウ功を行いつつ、ストレッチをしていけば時間はかかれども正しい型になっていくのですが、中々頑固に治らない方もいますので、長座をする練習を毎日少しずつ生活の中に取り入れていくと良いでしょう。

 

ストレッチにもなりますし、仙骨周囲の支える力も少しずつ鍛えられていきますので、下腹部から仙骨周辺の身体のコアになる部位の鍛錬にもなり、猫背の改善にも有効です。

 

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