冷えると痛い

中医学による痛みの原因

中医学には、不通則痛・通則不痛(ふつうそくつう・つうそくふつう)という言葉があります。簡単に言うと身体を巡っている栄養物などが、何らかの原因で阻害されて通らなくなってしまい、痛みが出現すると考えます。

痛みのメカニズム

例えば寒くなってくると腰痛が悪化する場合、冷やされることによって気血津液の巡りが滞り、栄養物質が腰部周辺の細胞を栄養できなくなってしまいます。

すると壊れた細胞へは、細胞の再生に必要なエネルギーや材料が届かなくなって修復が追いつかなくなり、壊れた状態のままに残ってしまいます。

また細胞の代謝によって生じた代謝産物、つまり老廃物が身体の中に残ってしまいます。その状態で、日常生活の中で腰部にかかる負担に次第に耐えきれなくなり痛みになっていきます。

痛みの原因を探る

もちろん冷えだけが痛みの原因ではなく、様々な要因が複雑に絡み合って痛みを生じています。中医学には症状を生じている原因を探る方法に弁証論治という方法を使います。

その弁証論治では、何が、どんな状況で、何が原因になり、どんな背景があるかを調べて体質を判断します。

もちろん人それぞれ生活環境が違うわけですから、それぞれの原因には一つとして同じものはありませんので、それらを様々な質問や、顔色、舌の状態、身体の動きなどから気の状態、五臓の状態などを把握して治療方針を立てていきます。