イライラして眠れない原因と漢方薬による対処法【心の興奮を鎮める】

眠れない

こんにちは。

ながつか漢方堂です。

 

美肌漢方
美肌漢方

イライラして眠れない事でお悩みの方へ。

イライラして眠れない時に

眠りにつくための方法が知りたい。

それと、ココロも身体も

しんどくてやる気が出ないので

ダルさが取れるようになる方法が知りたい。

 

薬や食べ物など、色々な方法を

試しているけれど全然良くならないので

心が落ち着いてゆっくり眠れるようになる

方法が知りたいです。

と悩んでいませんか?

 

本記事では、下記の内容を詳しくご説明いたします。

 

この記事の内容

  • 「イライラして眠れない」を解決する
  • 心を落ち着けさせて眠りに入るために

この記事を書いているのは、漢方薬、気功、自然療法を実践し始めて30年以上。

世界中医薬学会連合会認定の、国際中医専門員がお伝えいたします。

 

この記事を動画にしました。

「イライラして眠れない」を解決する

イライラしやすくて眠れない方は、心や肝の領域での働きの盛んな状態が考えられます。

 

そこで今回は、イライラして眠れなくなる理由をお伝えいたします。

 

イライラする理由

 

怒りは、肝気との関連が深く、肝気には、気血を体の中の四方八方に、俊敏に力強く拡散して届ける働きがあります。

 

肝気は、風のように伸びやかに動き回ることができる状況だと、働きを存分に発揮することが出来ますが、抑圧的な状態になると、その伸び拡がる力強い動きがこもるようになって熱を持つようになります。

 

これは、どんどん広がろうとする風船の外側に、枠があるような状態で、風船が膨らもうとすればするだけ、中の空気は圧縮されて熱が生じます

 

同じように、ストレスを感じると肝気が滞って熱が生じますが、そのこもったエネルギーが、一気に爆発して逆上するようになると、怒りが現れるようになります。

 

例えば、怒りを感じた時に身体に起こる表現として、「頭にきた」とか「頭に血が上る」といった言葉があるように、ある場所から頭部へと拡がる性質を示しています。

 

怒りだけでなく、激しい拍動音のある耳鳴りや、痛みの激しい頭痛、目が充血するなどが見られることもあります。

 

というのも、体の中で生じた熱は、身体のコントロールできる状態であれば役に立ちますが、不必要に生じた熱は、熱の性質として勝手に上に浮き上がって悪さをする様になるからです。

 

朝からダルいのは気の滞りです

 

肝気が滞ると、体は気が良く巡らなくなるため、ダルさを感じることが多くなります。

 

特に、朝起きたばかりなのにダルさを感じ、夕方近くになってくると動けるようになってくるような方は、肝気の滞りによるダルさとみてほぼ間違いありません。

 

なぜなら、さび付いたドアは動かし始めが一番重く感じるように、朝は、気の巡りに勢いがないので、気の滞りがある場合、一日のうちで一番ダルさを感じます。

 

しかし、動いているうちに段々と勢いがついてドアも軽くなってくるように、体もダルさが取れてきて動けるようになります。

 

もし疲れやすさが、気の不足から起こっている場合、昼間の活動で気を消耗されていきますので、夕方になったら疲れて動けなくなるはずです。

 

イライラして眠れなくなる理由

 

東洋医学では、心陰の潤いによって、心陽の働きが穏やかになることで眠れるようになると言い、心陽が鎮まらなくなると眠れなくなります。

 

これは、夏場などパソコンに負担のかかる作業を連続で行っていると、パソコンの頭脳であるCPUの温度が上がりすぎて動作が不安定になり、パソコンの能力が発揮できなくなることに似ています。

 

イライラして眠れなくなる良くある理由として

  • 体の興奮が心を興奮させて眠れない
  • 頭を使い過ぎて眠れない
  • 心を冷ます潤いが無くて興奮が鎮まらない

などがあります。

 

1つずつ解説します

 

体の興奮が心を興奮させて眠れない

 

心陽が鎮まれなくなる理由として、ストレスによって肝気が滞り、働きが煽られて熱が生じ、身体の機能が亢進して、強い興奮状態になることがあります。

 

肝気は、体の動きをコントロールするスジとも関係していますので、肝気が抑圧されると筋肉が強く緊張します。

 

これは、交感神経が緊張している状態です。

 

交感神経が興奮した状態は、身体は戦闘状態にあるような状況になりますので、心拍数が増加して血圧は上昇、脳や神経は興奮、瞳孔は開いて目がギラギラし、血糖値は上昇して、身体全体の活動が過剰になっています。

 

この状態では、身体の興奮が強すぎて、心は穏やかになることが出来ないので、眠気をあまり感じなくなります。

 

先ほどのパソコンに例えると、パソコン内部の電気を送るコード類が、折れ曲がったりしていて抵抗が強まって熱を持ち、その熱がCPUに悪影響を及ぼしてしまっているような感じです。

 

肝気が滞って熱が生じているため、胸や腹が張る、せっかちでイライラしやすい、ため息が多いことが特徴です。

 

このような場合、大柴胡湯や加味逍遥散などで、肝気を巡らせて過剰な興奮を鎮めることで解消します。

 

大柴胡湯などに入っている、柴胡で滞っている気を解放して、表層へと気を導きながら、こもった熱を発散して身体から追い出し、芍薬で肝気に潤いを補充することで過剰な働きを穏やかにし、強い緊張状態を和らげることで、肝気の働きを正常に戻し、興奮を鎮めるようにします。

 

しかし、柴胡には峻烈な作用で気を解放する働きがありますので、体に乾きがあるような方の場合、かえって肝気の勢いを強めてしまう事があり注意が必要です。

 

特に、心の過剰な働きを鎮めるために、柴胡加竜骨牡蛎湯が使われることがありますが、柴胡の他に含まれている人参によって、余計に肝気の働きを煽ってしまうだけでなく、この薬の特徴として乾かす作用があるため、使うとかえって調子が悪くなる場合があります。

 

頭を使い過ぎて眠れない

 

考えすぎや心配事など頭を使いすぎてしまう事で、心の興奮が強まり過ぎて熱が生じ、眠れなくなることがあります。

 

遠足の前の日の子供の様な感じですが、嫌な事があって、頭の中で考えがグルグル止まらないような事も原因となります。

 

パソコンに例えるなら、複数のソフトを同時に開いて作業をしていて、CPUが熱を持ってしまっている状態です。

 

心が興奮が鎮まらないため、眠気を感じなくて、なかなか寝つけないことが特徴で、その他にも、口内炎、心が落ち着かない、顔面が赤くなるなどが見られることもあります。

 

このような場合、黄連解毒湯や三黄瀉心湯などで、働きが過剰になってしまった心陽を、黄連や黄芩などで冷まして、便や尿から排出することで働きを鎮めて解決します。

 

心を冷ます潤いが無くて興奮が鎮まらない

 

また、熱を冷ますだけでは穏やかになれず、心の潤いを補充する必要があるような場合もあります。

 

身体は、腎陽が心陽の熱によって補充され、腎陰が腎陽によって温められることで軽くなって上昇し、上昇してきた陰が心陰に供給されることで、働きが維持されています。

 

しかし、心陽の働きが盛んになり過ぎてしまい、腎陽の方へと降りてこられなかったり、過労や夜更かしなどで腎陰が渇いてしまっているなどして、心と腎の巡りに支障が生じると、心陰が不足してしまい、心陽を穏やかにすることが出来なくなって眠れなくなります。

 

体の潤いが足りていない場合、寝つきは悪くなくても、夜中に何度も目が覚めてしまうような眠りの浅いことが特徴で、その他にも、乾いた咳が出る、体が火照る、寝汗になることがあります。

 

そのため、酸棗仁湯や滋陰降火湯などで、心の陰を酸棗仁や天門冬などで補充することで、心と腎の巡りを回復させて解消します。

 

また、強い熱を冷ましながら、潤いを補充して解消する場合、黄連阿膠湯などで解決します。

 

心を落ち着けさせて眠りに入るためには

自分自身の、眠れなくなる理由を見つけることが大切です。

 

肝気の興奮が強すぎて眠れないのであれば、肝気を鎮める必要がありますし、その、肝気が騒いでしまう原因が、潤いが足りないことで起こっているのであれば、潤いを補充して、穏やかにする必要があります。

 

どちらにしても、イライラが続き眠れない方の場合、興奮を鎮める必要がありますので、体の熱を強めてしまうような、辛い物やコッテリとした濃厚な物の食べ過ぎ、酒やタバコなどの摂り過ぎは、控えめにした方が良いかもしれません。

 

その上で、卵、アスパラガス、百合の根など、心を潤して熱を冷ましてくれるような食べ物を、普段の食事に上手に利用することをおススメします。

 

また、過労や夜更かしなどによって体の潤いが減少する腎陰虚の状態や、食欲などに問題がない脾気の充実した状態などが重なるような、熱が生じやすい体の状態にあると余計に状態が悪化しやすくなります。

 

そのため、眠れなくても明かりを消して、静かに目をつぶって呼吸に意識を向けるなどして、穏やかに過ごす時間を持つように心がけてみてください。

 

今回は以上です。

 

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