こんにちは。
ながつか漢方堂です。

副鼻腔炎にお悩みの方へ。
副鼻腔炎の鼻づまりに効くツボが知りたい。
できれば、痛みを解消する方法とかあったら知りたい。
副鼻腔炎で鼻が詰まって痛みもあるけど
中々良くならないのでツボの他にも
鼻が通るようになる方法が知りたいです。
と悩んでいませんか?
本記事では、下記の内容を詳しくご説明いたします。
この記事の内容
- 副鼻腔炎の鼻づまりに効くツボ
- 副鼻腔炎を解消する自然療法
この記事を書いているのは、漢方薬、気功、自然療法を実践し始めて30年以上。
世界中医薬学会連合会認定の、国際中医専門員がお伝えいたします。
この記事を動画にしました。
副鼻腔炎になると、鼻詰まりの他にも痛みが出てきて困ることがあります。
鼻の粘膜が腫れているために鼻が通らなくなり、そして痛みに変わります。
鼻の流れを良くするためのツボを解説いたします。
副鼻腔炎の鼻づまりに効くツボ
鼻の流れを良くするツボで、鼻の通りを良くします。
副鼻腔炎は、鼻水が出続け、鼻詰まりや、痛み、匂いが分からなくなることがありますが、これらは、鼻の粘膜に炎症が起こり腫れてしまうことが原因です。
腫れていることで、副鼻腔との流れが遮断されてしまうと、ますます炎症が強くなって分泌物が中に閉じ込められ悪化します。
これを改善するには、鼻の周辺の流れを回復させて、腫れを解消する、ツボ療法、塩番茶の鼻うがい、ドクダミの生葉療法がおススメです。
まずは、鼻の流れを良くするためのツボ療法からお伝えいたします。
鼻流れを良くするツボ療法
鼻の流れに関連ある経絡を指圧して、鼻の周辺の気血の流れを改善します。
鼻の流れを良くするために、鼻だけを治そうとしても思ったような効果は現れにくいので、川の流れを良くするように、経絡の流れを意識しながら押してみましょう。
鼻は気道の始まりで、大腸経という経絡が流れています。
大腸経は人差し指から前腕を通って、鼻へと向かっていますので、上腕から初めて、前腕の人差し指側を反対側の腕でゆっくりと指圧していきます。
押していて、少し痛みがあるようなツーンと感じる場所が合ったら、そこをイタ気持ちいいくらいの強さでジワーっとした圧を加えると、鼻周辺の気の流れが良くなります。
水の流れを良くするツボ
粘膜が腫れているということは、浮腫んでいる状態ですので、水の巡りを良くするためのツボを刺激します。
鼻は、呼吸によって入ってきた空気に、適度な温度と湿度を加えるために常に潤っている必要がありますので、水の供給がとても盛んな場所です。
そのため、何らかの理由で水の巡りが悪くなると、鼻の粘膜は浮腫んだように腫れてしまうので、水の巡りを良くする経絡の指圧で巡りを回復させます。
両手を頭の後ろに回して、後頚部を両方の指でつかみ、首の後ろを、ゆっくりと上へと向かって掴みながら登っていきます。
今度は、首と後頭部の付け根に両方の親指を当てて、押しながらそのまま後頭部を上へと上がっていきます。
途中からは、親指以外の指で、頭の中心部を押しながら前へと向かい、髪の毛の生え際まで向かいます。
その後で、顎の下を押し上げたり、喉を静かに両側から挟む様に押してあげると、鼻の通りがだいぶ楽になるはずです。
鼻の周辺の指圧
最後に、鼻の周辺を指圧して、巡りを良くします。
両方の指で、鼻の骨の部分の横から挟むようにして、そこへ顔をのせるようにします。
コツとしては、指で押すと言うよりも、顔の重さで鼻の横に圧が加わるようにします。この時、指で温めるように当てていると、鼻の通りが良くなってきます。
そうすることで、粘膜の循環が良くなりますが、これを行う前に、蒸しタオルで鼻の周辺を温めてから行うと、さらに効果が高くなります。
背骨のズレをもどす
ツボ療法に加えて、鼻炎に関係のある背骨のズレを解消すると、さらに効果がアップします。
先ほど首の後ろを掴んだ時に、どちらかの、あるいは両方の首の骨がズレて、飛び出しているように感じた方もいると思います。
というのも、鼻の病気を持つ方の多くに、頸椎がズレていることがあるからです。
これらのズレをもどすためには、ズレて骨が飛び出している周辺の筋肉を、良く揉んで緩めてあげる事が大切です。
頸椎のズレをもどすためには、首だけでなく肩の筋肉も緩める必要がありますので、肩へ反対側の腕で回すようにして指をかけ、肘を外側へ広げるようにして緩めます。
この時、押さえると痛く感じる所はじっくりと緩めて下さい。
胸椎や腰仙連結の場合には、仰向けになってから、テニスボールを床との間に挟み、ゴロゴロと転がしながら、ツーンとした痛みを感じる部位にあてて、ゆっくりと緩めてみてください。
副鼻腔炎を解消する自然療法
ここまでは、特に準備をしなくても出来る、ツボを押す改善方法をご紹介しました。
ですが、ツボは試したけど中々良くならなかった、とか、一時的には良かったけど5分も経過したら、結局鼻が詰まってしまうと言う方もいると思います。
そこでここからは、自然療法で行う鼻詰まりの解消法
- 番茶と塩で鼻うがい
- ドクダミの生葉療法
を解説いたします。
番茶と塩で鼻うがい
番茶と塩で鼻うがいをすると、鼻炎や悪臭などの不調が解消しやすくなります。
通常、鼻うがいを行う場合には、ぬるま湯に塩を入れて行いますが、お茶にすることで抗菌作用が強まります。
お茶には、カテキンなどが含まれていて、抗菌作用、抗ウイルス作用がありますので、鼻の粘膜の炎症を解消するのに効果が期待できます。
では沢山飲めば治るのでは?と考えられるかもしれませんが、体を冷やし、余分な水分を体の中に持ち込むことになるので、鼻の周辺で、水の巡りが悪くなって、逆に悪化させてしまう場合もありますので、飲み過ぎは禁物です。
ちなみに、飲み過ぎると、動悸やめまいの原因となり、空腹のときに飲むと、冷えて腰痛や膝痛の原因にもなります。
お茶に加えて、塩の引き締める作用や殺菌作用によっても、粘膜の炎症や、腫れが改善します。
鼻うがいが終わった後で、レンコンをおろした汁を、直接鼻の粘膜に塗っておくと、レンコンのネバネバ成分によって改善効果が高くなります。
レンコンは生薬学では藕節(ぐうせつ)といい、血管を引き締めて止血し、熱を冷まし、停滞してドロドロした血流を改善する作用があると言います。
鼻の粘膜が腫れている状態では、粘膜の中を流れている毛細血管が熱を持って腫れています。
これが、レンコンの汁によって毛細血管の熱が冷まされ、停滞してドロドロした血液が流れるようになることで、鼻の粘膜の腫れが改善します。
ドクダミの生葉療法
鼻うがいでも、膿が取れずに、まだ頑固に鼻が詰まっている場合には、ドクダミの生葉療法をお試しください。
そのままにしておくと、10分ほどもしてくると鼻がムズムズしてきますが、30分程してから抜いて鼻をかむと、ドロドロした鼻水が膿と共に出てきます。
例えば、強い肺の炎症によって空洞ができてしまい、そこに膿が溜まってしまう肺膿瘍などの場合に、ドクダミを単独で、あるいは、桔梗などを合わせて使われることがあります。
そのため、肺と関係の深い鼻にも効果があるのかと思います。
ただし、直接鼻に入れると「匂いがきつすぎてツライ」方は、香りをかいでいるだけでも効果がありますので、お試しください。
今回は以上です。