膝の痛みが治らなく
困るなぁ
歩くのにも不自由しますから
大変ですよね
このように、膝の痛みが長期間続いてしまい、歩くのにも不自由して悩んでいる方は多いと思います。
そこでこの記事では
①膝が痛くなる原因
②漢方薬による治療法
③お家で簡単にできる自然療法
を中心にご説明いたします。
膝が痛くなる原因
膝は体の重さを受け止めて支えていますので、関節はもちろん関節の周辺にも常に負担がかかり、少しのバランスの崩れによって、痛みが生じてきてしまいます。
東洋医学では、膝の痛みの原因には、体の芯部の機能が低下、冷えと浮腫みが停滞する、血液の流れが悪くなる、熱と水分が煮詰まった、などの原因を考えます。
それらを簡単にご紹介いたします。
体の芯の機能が低下
体の芯の働きを腎気といい、その腎気には大きく二つに分けると、体を温める働きと、体を潤す作用があり、膝に材料を提供し、材料を使って修復する大元になります。
体の芯の働きのうち、温める働きが低下していると、体の水分の巡りが低下してしまい、膝の周辺に浮腫みが生じてしまいやすく、潤す作用が低下していると、膝の材料提供が足りなくなり、関節の変形を生じさせやすくなります。
特徴としては、膝がだるく痛み力が入らない、ダラダラと長く痛みが続く、めまい、耳鳴り、疲れると痛みが増す、マッサージなどで揉むと痛みが軽くなるなど。
漢方薬による治療法
独活寄生湯、六味丸、牛車腎気丸など
冷えと浮腫みが停滞する
膝の関節の中には、関節液と呼ばれる粘っこい液体が入っていて、それが関節に栄養を与え、関節の動きを滑らかに保っているのですが、その関節液は周辺の血管と連絡して新しい関節液を供給して、古くなった関節液は回収して常に正常な状態を保っています。
しかし膝関節や関節周辺に、余分な水分が停滞してしまい、その水分によって、関節に栄養を届ける血管が圧迫されてしまうと、正しい関節への潤いの供給ができなくなってしまいます。
しかも周囲の環境によって、停滞している余分な水分が冷やされてしまうと、血管はさらに狭窄してしまい、膝関節への供給も回収も滞るだけでなく、保冷材を常に当てているような状態ですので、冷えによる痛みも生じてしまいます。
特徴としては、冷えると痛み温めると楽になる、雨の日や湿度の高い日に痛みが増す、夜になると痛みが増す、こわばる、重だるい痛み、膝が腫れる、膝が曲げられないなど
漢方薬による治療法
桂枝加朮附湯、九味檳榔湯、五積散など
体の芯の働きの低下や
浮腫みが冷やされると
痛くなるのか
血液の流れが悪くなる
血液の流れが悪くなると、膝の関節や、関節の周辺の腱やスジにも栄養を送ることが出来なくなってしまうため、関節液を生産する滑膜や、腱やスジも正しい潤いを補充されないために硬くなってしまい、関節が拘縮してしまいます。
特徴としては、刺すような鋭い痛み、触られると更に痛みが増す、日中は痛みが軽いが夜になると痛みが増す、打撲や捻挫など、膝にケガをしたことがあるなど。
漢方薬による治療法
疎経活血湯、治打撲一方など
熱と水分が煮詰まった
膝関節の周辺に余分な水分が停滞して、気血の巡りが長期間にわたって滞ってしまうと、気の滞りによって熱が生じてしまいます。
その熱によって余分な水分が煮詰まってしまい、関節の中では、粘っこい動きの悪い物が生じて、気血の巡りの邪魔をするので、膝関節はスムーズな動きを失い、気血の阻害によって膝関節の周囲も影響をうけます。
特徴としては、膝関節や筋肉が赤く腫れて熱を持つ、温めると痛みが増す、雨の日や湿度の高い日に痛みが増す、冷やすと痛みが軽くなるなど。
漢方薬による治療法
越婢加朮湯、麻杏薏甘湯、桂枝芍薬知母湯など
血液の流れや
水分が煮詰まっても
痛くなるぞ
お家で簡単にできる自然療法
膝の痛む方には、早食いで良く噛まずに食べてしまう方が多く、良く噛むことに注意を払うだけで痛みが解消してしまう方もいらっしゃいます。
膝の周辺には、気血の流れる道である経絡が通っていますが、お腹の機能と関連する経絡が膝の周囲を通っていますので、早食いによってお腹の機能が低下して、経絡の流れが滞ることで、膝の関節のズレなども起こりやすいからと考えられます。
特に膝の中の十字靱帯が緩く、押したり引いたりすると簡単に動いてしまうような方は、早食いによってお腹の機能が低下してしまい、膝への気血の流れが悪くなっていることが原因で、靱帯を栄養できなくなっていることがあります。
このような方は良く噛むことを注意しつつ、内臓整体やこんにゃく湿布などで、お腹の機能を高めてあげる必要があります。
また膝関節のズレは、腰椎、仙腸関節、足関節、股関節などのズレによっても、影響されますので、特に腰椎3,4,5番や、仙腸関節が影響していることが多いので、自力整体などで体の歪みを取ることで、膝へかかる負担は軽減されます。
療法の膝で支えていても大変な重量がかかるのですが、バランスが悪くなって片側にだけ大きく負担がかかることが続くようになると、膝関節はますますズレやすくなり、負担が大きくなってしまいます。
お尻の筋肉の強い緊張によっても、膝へ向かう血管は圧迫されますので、お尻の筋肉をテニスボールなどで緩めて血流を改善すると良いでしょう。
膝の痛みのコツ
お腹の疲れが
膝関節部の緩みやズレになって
膝の痛みになるのね