こんにちは。
ながつか漢方堂です。

副腎疲労とアトピーにお悩みの方へ。
副腎疲労とアトピーを改善する方法が知りたい。
自分でできる、アトピー改善に役立つ
副腎を強くする方法も知りたい。
いろいろとサプリを摂ったり
食事療法を続けたりしてきたけれど
中々良くならないので
もっと効果のある方法が知りたいです。
と悩んでいませんか?
本記事では、下記の内容を詳しくご説明いたします。
この記事の内容
- 副腎疲労とアトピーを改善する方法
- 副腎疲労で痒くなる理由と解決する漢方薬
- 副腎を強くしてアトピーを改善するための自然療法
この記事を書いているのは、漢方薬、気功、自然療法を実践し始めて30年以上。
世界中医薬学会連合会認定の、国際中医専門員がお伝えいたします。
この記事を動画にしました。
副腎疲労とアトピーを改善する方法
副腎疲労によって、アトピーは悪化します。
皮膚が健康でいるためには
- 正常なターンオーバー
- 皮膚常在菌のバランス
が大切で、これらが副腎疲労によって崩されてしまうと、アトピーの症状は悪化します。
詳しく解説します。
副腎疲労とターンオーバー
副腎疲労によって、ターンオーバーの働きが悪くなると、アトピーは悪化します。
皮膚が健康な状態を保つためには、表皮の基底層で作られた細胞が、表層に向かって活発に上へと押し上げられ、古い皮膚が剥がれ落ち、新しい皮膚に常に入れ替わっていく、正常なターンオーバーが必要です。
これら、気の働きが活動する燃料としても、新しく作る皮膚の材料としても、血液の供給が必要で、これらは、腎陽が熱源になって、全身をスムーズに循環できるようになることで、皮膚へと届けられています。
しかし、副腎疲労の方の中には、腎陽の働きが低下してしまい、細胞増殖の機能が正しく出来なくなって、新しい皮膚の提供が遅くなる場合があります。
しかも、腎陽から活動力を提供されている、肝気の働きも低下してしまうので、分裂した細胞を表層へと押し上げる力も低下するため、ある程度の厚さを保つ、綺麗な皮膚が維持できなくなってしまいます。
皮膚常在菌のバランス
皮膚常在菌のバランスが、副腎疲労が原因による体調不良によって崩されても、アトピーは悪化します。
皮膚表面にいる常在菌のバランスも大切で、これらの細菌群によって、外部からの有害な病原性の強い細菌の繁殖を防ぐとともに、皮膚にとって役に立つグリセリンや脂肪酸を作り出す働きによって、皮膚のバリア機能を高めてくれます。
皮膚の常在菌が正常に働くためには、ほとんど感じることのない汗である不感蒸散や、健全な皮脂が必要で、これらが、適度に皮膚に分泌されていると、常在菌のバランスは保たれて、肌は健康な状態をキープできるようになります。
しかし、副腎疲労になってしまうと、腎陽の働きが低下してしまうので潤いの巡りに勢いがなくなってしまい、汗や皮脂の素となる潤いを、皮膚の表層まで届けることが出来なくなります。
さらに、ストレスを感じやすくなるため、肝気が滞ってしまうために、やはり、体の潤いを、必要な場所へと正しく届けられなくなるだけでなく、皮膚で不要になった代謝物を、身体の内側へと回収することが出来なくなってしまうために、皮膚周辺には不要物が停滞することになって、アトピーの症状が悪化してしまいます。
副腎疲労で痒くなる理由
巡りが悪くなると、痒くなります。
痒みが起こった場合、私たちは掻くことで、痒さを消そうとしますが、この行動を良く観察してみると、「何か」を動かそうとしているように見えます。
副腎疲労で、腎陽の低下があるアトピーの方の場合、気や血液を動かして全身を巡らせる働きが弱ってしまうため、皮膚の周辺においても、巡りの悪くなります。
また、先ほども書きましたように、身体の内側から皮膚を維持するために必要な、新鮮な栄養や潤いを届けられなくなり、皮膚表面で不要になった代謝物を回収する事もできなくなるため、皮膚は孤立するようになってしまうので、痒みなどの不快な症状が現れやすくなります。
さらに、ストレスに上手く対処できなくなるため、肝気の滞りも生じやすくなるので、必要な場所へと気や血液を届ける働きが悪くなります。
しかも、滞りによって生じた熱が、停滞している水分を煮詰めるようになって、ドロドロしたものに変化してしまうと、ますます、気や血液の動きを阻害するようになるので、痒みが強くなります。
副腎疲労とアトピーを解決する漢方薬
腎気を高めることを柱に、必要に応じて、肝気や脾気の調整をします。
副腎を強くしてアトピーを改善するための自然療法
食事療法としては、シンプルな和食中心の献立にしましょう。
できれば、実験的にでも、それらの食べ物を一時的に止めてみるのも良いと思います。つまり、お菓子をやめる断食ですね。
もちろん炭酸飲料などを含む、甘い清涼飲料水なども糖分がたんまり入っていますので、やめる必要があります。
これらをきっぱりと止めることができると、本当に皮膚の状態が良くなりますが、ダラダラと食べていると、残念ながら今一つのところで、良くなったり悪くなったりを繰り返してしまう事になります。
また注意点として、玄米などの精製されていない穀物があります。
玄米などの精製していない穀物類は、消化吸収に時間がかかるので、白米などの様に血糖値を急上昇させないので良いのですが、消化吸収に時間がかかるというのが、お腹に対しては負担になることもあります。
同じように、ヨーグルトや生野菜など、体を冷やす性質のあるものや、水の飲み過ぎなども、体の内部から冷やしてしまい、気血の巡りを悪化させてしまうので、注意が必要です。
副腎疲労やアトピーの改善におススメな足浴
自然療法の手当て法として、コンニャク湿布などがありますが、もう少し手軽にできる方法として、足浴(そくよく)もおススメです。
足浴をする事で、身体の下から炊き上げられるように、気血の循環が良くなりますので、全身が温まります。
しかも、リラックスすることで毛細血管が開き、頭の方に浮き上がってしまった余分な熱が引き降ろされるので、ストレスの緩和にもなります。
やり方
- バケツを2つ用意。
- 片方に熱い湯を入れ、もう一方に冷水を入れます。
- まず、熱い方の湯に足を入れます。
- ぬるくなったら、差し湯をして、湯の温度を高くします。
- 慣れてきたら、冷水に30秒ほど入れて、また熱い湯に戻ります。
- 最後に、冷たい水に軽く入って、終わります。
これを何度も繰り返していると、温冷の刺激によって、血管が閉じたり開いたりを繰り返すので、身体全体が暖かくなって汗ばむようになります。
通常お風呂に入る温度よりも、温度を高く出来ますので、表面だけでなく全身に温まった血液が巡り、内側からも温まるため、疲れを取るには、全身入るよりも効果的です。
今回は以上です。