不眠について
睡眠に入るには、身体の潤いによって、興奮した脳がゆったりと穏やかな状態に落ち着けることが必要です。
しかし、脳を潤す潤いが不足したり、脳の活動が過剰に働きすぎると、脳が穏やかになれなくなり、眠りにつくことが出来なくなります。
東洋医学による 向き合い方
例えば、遠足の前の日の子供のように、明日大事なイベントがあるような場合に、体も心も興奮して熱が盛んになっていると、脳の興奮が鎮まらなくなって、寝付けなくなります。
そして、お腹の働きが弱っていると、脳を穏やかにする潤いとなる血液を作りだすことが出来なくなるため、潤いの不足によって脳は穏やかになれずに、不眠になります。
また、お腹の働きが弱っていると、血液を運ぶ働き自体も緩んで低下して、脳のある身体の上の方まで潤いを運び上げられなくなり、脳を穏やかにすることが出来なくなります。
その他に、例えば、お腹の働きが弱くて、食べた物を上手く吸収できない、食べた物を運ぶことが出来ないとなると、お腹の中には必要の無い余分な水分が停滞するようになります。
それらが、脳へと潤いを届けるのを邪魔するようになると、脳は穏やかになれなくなるので、不眠になります。