更年期について
更年期障害とは、性ホルモンバランスの乱れが原因となって起きる、様々な身体的肉体的な不快な症状の事を言います。
ホルモンの乱れは、自律神経にも影響が及ぶため、自律神経の働きが変動することにより様々な症状が現れます。
更年期障害の代表的な症状には、のぼせ、ほてり、発汗、めまい、動悸、頭痛、肩こり、冷え、関節痛、疲労、イライラ、気持ちの落ち込み、意欲の低下、不眠などがあります。
東洋医学による 向き合い方
東洋医学では、女性は7の倍数で体が変化していくと考えています。
7歳で、新陳代謝が活発になり、14歳で月経がはじまり、28歳頃に最も体の勢いが強くなり、42歳頃からやや勢いが落ち始め、49歳頃に閉経を迎えます。
この誕生から、だんだんと成長していって、そこから成熟にいたり、そしてその勢いにやや陰りが出て下向きになってくる成長のカーブは、体の土台を支える腎気の働きによって調整されています。
更年期障害の場合、腎の機能はその強さ自体も衰退していく過程にありますので、壮年期に比べて、体の熱と潤いのバランスを崩しやすい状態にあります。
そして、それまでの体質的な傾きや、現在の生活習慣によって熱と潤いのバランスが崩れてしまうと、片一方の働きだけが強まってしまい、機能の崩れが目立つようになり様々な症状となって現れます。