バンダットレヤ

バンダットレヤ

インドにはバンダットレヤという特殊な呼吸法があります。

やり方は実に簡単で、吸気によって息を吸い吸いきった所で息を止めます。息を止めながら身体の下の方である肛門、お腹、喉と締め上げていって、喉を締め上げた状態のまま30秒ほど維持し、今度は身体の上の方から喉、お腹、肛門と緩めていって、呼気によって息を吐き出します。

この呼吸法は気を特異的に発生させる場所に、意識の集中を強めに行うことと、呼吸を止めることによって心拍を強くさせることで、気血の流れ自体も力強くするために、かなり効率よく気を発生させつつ上向きの力強い流れを生むことが出来るようです。

また身体の中心部の下部から上部へ、気を持ち上げるような方法をとることで、中心部の大きな気の通り道を開通させることになります。

ただし強めの呼吸法であるために、1日7分以上は行わない方が良いといいます。

ですから私自身もあまり興味が無いので、ほとんど行ったことはないですし、あまりおススメはしないのですが、何故ここで取り上げたかと言いますと、このバンダットレヤの喉とお腹を締める作業と同じことを、日常的に行ってしまっている方が以外に多いからです。

喉とお腹を締める弊害

それはどのような状態かといいますと、日常生活の中でストレスを感じていると身体は緊張してしまい、喉やお腹などが力んでしまったままになってしまいます。

すると喉やお腹が段々と熱を持ち始め、その余分な熱は邪となり、熱の性質のままに体の上部に向かって悪さをするので、更にイライラを生む原因となります。

更にイライラだけでなく、熱が頭の潤いを乾燥させてしまえば、不眠やどうにも落ち着かない感覚、あるいは血圧の上昇にもつながってきます。

また喉の周辺が緊張していると、その周辺の気血の流れは阻害され吸気が上手く肺に到達できないことで、喘息や咳を発生させやすくなります。もちろん熱が肺に対して悪さをすることでも起こりえます。他に梅核気やヒステリー玉と呼ばれる症状にもつながります。

またお腹の周辺が同じように緊張していると、お臍の周辺には腸間膜静脈といって、小腸などから吸収した栄養物を肝臓へ運ぶ通り道がありますが、その周辺の流れが長期間のお腹の緊張によって、流れが悪くなってしまいます。

あるいはお腹の緊張によって発生した邪熱が、異常な食欲を生みますと肝臓への流れは悪い上に、必要以上の栄養物は入ってくることで大渋滞になってしまいます。

お腹は身体の中心部ですので、そのお腹が大渋滞を起こして流れが悪くなると言うことは、全体の巡りが悪くなる事につながります。

例えるならば首都高速が大渋滞で、迂回しなければ東西南北どちらの方角に向かうのも、困難な状態でしょうか。

滞りは万病の元

そのような状態では、食べた飲食物は停滞し腸管の動きも停滞させ、更にバンダットレヤのように、常に上向きに気が逆流すると便秘にもなります。

逆に停滞した飲食物に、更に後から食べた飲食物が加わると、向かう場所が無くなり下痢になることもありますので、身体の中で何かが滞る状態を作ることは、健康にとってあまり好ましくないと言えます。

ですから喉やお腹に力が入っていることに気がついたら、その度に緩めていくことが重要です。

肛門周辺の骨盤底筋は締まっているのが良い

では肛門は締めてしまっていても良いのかといいますと良いです。

現代人は運動不足で下半身は特に緩んでしまっているので、肛門周辺の骨盤底筋に締りが無い状態になりやすいからです。

肛門周辺が緩んでしまい尿の後に尿漏れを感じたりする方は、特にこの周辺を意識して締める方がよいです。ですので肛門周辺は締めていても問題無いと言えます。

まとめますとバンダットレヤは、健康な方が気の発生のためという目的のために、時間を決めて行うことは大変効果的です。

その場合には肛門、お腹、喉を締め上げると書きましたが、実際には力んでギリギリと締めるよりも、身体を支える働きである、筋トーヌスの状態になるように意識することが重要です。

まあ結果的には締めるのですが、力むのでは気血の巡りは悪くなってしまいますが、筋トーヌスの状態にすることで、効率よく気血を生み巡りを促す事につながります。

バンダットレヤはおススメしませんが、日常生活の中でリラックスするための、“逆バンダットレヤ”はおすすめいたします。

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リラックスのために逆バンダットレヤをおすすめします