腸内環境を整えてアトピーを治す

アトピー
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アトピー

 

アトピーの患者は、現在でも数を増やしていると言われています。遺伝的な問題とともに言われている原因が、飲食なども含めた環境です。

 

アトピーは中々頑固で治りにくい病気ですが、最近になって重度のアトピー患者に効果が期待されるとして、デュピルマブなどの新薬が承認され始めました。

 

しかし薬や医療者だけに頼るのではなく、何か自分でも出来ることはないかと考えた時、遺伝的な問題は変えようがありません。ですがもう一つの原因である食事などの環境を整えることで、アトピーの改善を目指すことはできます。

 

東洋医学から見たアトピーと小腸

 

アトピーは、小腸が充分な機能を発揮していないことが一因だと言われています。ある医師が成人のアトピー患者の虫垂炎の手術を何例かしたそうですが、アトピー患者の小腸が小児のように細かったと言う記事を読んだことがあります。

 

つまり小腸が大人になっても成長していないわけですから、体の大きさに比較してその機能を果たすことが出来ていないのではないか?と考えられます。

 

口から摂取した飲食物は最終的に小腸で吸収されますが、その小腸が必要な機能を果たせていないと飲食物は小腸で渋滞し、真夏の気温の中に放置されたような状態になり、まるでどぶ川のようにアンモニアや硫化水素などの有害物質の発生源になってしまいます。

 

それらの有害物質が血中に取り込まれ、肝臓に運ばれて全身を巡ることになってしまうと身体にとっては大変ですので、身体はそれら有害物質を全力で排出しようとします。その反応がアレルギーの一因ではないかと考えられます。

 

またアトピーは精神、心理的な影響がとても強いとも言われます。心理的にブツブツと文句を言うなど不平不満が強い場合や、何事もネガティブに捉えてしまう心理的な癖がある場合、それがストレスを強め、気血の巡りを悪化させてしまいます。

 

気血の巡りの悪化によって、皮膚には必要な気血が届きにくくなります。さらに気血の巡りの渋滞を起こしやすい場所では、ストレスにより生じる体の役に立たない熱邪が、或いは飲食物を有害物質に、或いは体の中の水分を熱して乾燥させてしまいます。

 

場合によっては体の潤いを煮詰めてしまい、動きの悪いゼリー状の粘着性の強い物に変性させ、更に気血の巡りを阻害し症状を悪化させてしまうことになります。

 

なぜストレスと小腸が関係するの?と思われたかもしれませんが、それにはこう言った理由があります。東洋医学では小腸は心と表裏をなし、喜びの感情と親和性が高いと考えています。

 

それを裏付けるように、現代医学でも原生生物は小腸のような管状の生物から始まり、それを守るために脳が発達したともいいます。

 

さらに喜びのホルモンといわれるセロトニンは、その殆どが小腸で作られ、神経を通じてその喜びの状態を伝達すると言われているので、これらも東洋医学の考えを裏付けているといえると思います。

 

小腸の免疫とアトピー

 

小腸は通常の成人でテニスコート1.5面分もあり、これは皮膚の200倍にも相当するそうです。通常私達は小腸は体の中だと考えていますが、実際にはカプセル内視鏡を飲み込んでも大便から排泄されることから解るように、小腸の管の中は体の内部にある外的空間です。

 

この皮膚よりもはるかに大きな空間は、人体の中で60%ものリンパ球が集る免疫組織でもあるので、その機能が低いことは命に関わることになります。

 

そのため体にとって危険な物を摂取した場合、人体は防衛機能を働かせて、胃においては吐き出させ、小腸や大腸では早くからだの外に排出するために腸管の動きを活発にして下痢をおこします。

 

それでも小腸において吸収されてしまい、本当の体の中に入ってしまった場合には、皮膚から毒物を排出する機構を発動させて被害を少なくしようとします。

 

アトピーの方の中には、これに近い状況が小腸の成長していないこととも関連して起こっているのではないかと考えられます。

 

体、と言うか細胞はエネルギーを必要としますので、口からの飲食物によって摂取します。

 

この場合、胃の機能は通常に働いている場合でも、またはストレスなどの何らかの原因によって、胃の機能が働きすぎてしまう場合でも、小腸の機能が低下している方にとっては、対処できる以上に食べてしまうことになります。

 

この場合に小腸で対処しきれない量の飲食物は、上記のように小腸付近で停滞し悪玉菌といわれる腸内細菌の働きと、適度な温度によって容易に体にとって有害物質に変性してしまうことが考えられます。

 

また、小腸の機能低下によって体全体の機能が低下してしまい、食欲もわかず、あまり量的にも摂取できなくなり、皮膚の原料となる気血が供給されないことで、皮膚の環境が保たれないことから起こる場合もあるかもしれません。

 

腸内環境を整えることがアトピー改善の第一歩

 

その小腸の環境を整えることがアトピー改善の第一歩となりますが、そのためには当然食事を変えていく必要があります。その中でも一番の槍玉にあげられるのが白砂糖です。

 

白砂糖がなぜ駄目なのかといいますと、白砂糖は体に有益な働きをする腸内細菌を破壊してしまい、またヒスタミンなどの痒みの元にもなるからといわれています。

 

しかも悪いことに、砂糖などを体内で代謝するためにはビタミンB群を必要とするのですが、そのビタミンB群を作る腸内細菌の集まりである腸内フローラを乱す一因ともなるとも言われているからです。

 

そのため小腸の中で白砂糖は残り、悪玉菌を更に繁殖させて有害物質を作る、有害物質が体内に入る、アトピーが悪化するの繰り返しになってしまいます。

 

また腸管壁浸漏症候群という腸の粘膜に穴が開いてしまい、本来排除されるはずの有害物質が体内に取り込まれてしまう病気の原因も、ストレスなどと一緒に白砂糖による悪玉菌の関与も指摘されています。

 

つまり体内に取り込みたくないものが、様々な原因によって体内に入り込んでしまい、それによってアトピーの症状が起こっていると考えられますが。小腸の状態が一因とされています。

 

飲食物で小腸が冷える

 

東洋医学的に見ても白砂糖は体を冷やし体に余分な湿を生じさせ、さらに膩の性質をもつといって粘っこい状態を生み出しますので、気血の巡りを悪化させてしまいます。

 

冷えているということは単純に言って機能が低下している状況ですから、体にとっては充分な働きが出来なくなっているわけです。

 

ではヨーグルトなどの乳酸菌で腸内環境を整えれば良いのでは?と言いたい所ですが、ヨーグルトなども体を冷やし余分な湿を生じさせる性質があるので、小腸が成長せず機能が充分に発揮できない方にとっては余分な荷物になりかねません。

 

ですが発酵食品を摂取することは、腸内環境を整えるためにとても有益です。ですから昔ながらのしっかりと時間をかけ発酵させて造ってある納豆や味噌、漬物などを有効に活用するとよいでしょう。

 

ちなみに摂取する飲食物の実際の温度は、身体を温めることや冷やすことには影響しません。もちろん冷たい状態で摂取すると、その分低温の悪影響は受けます。ですが身体を冷やす性質を持つ飲食物を、火傷しながら摂取しても最終的には身体を冷やします。

 

セロトニンは小腸が冷えて機能が低下していると、あまり生み出せなくなるというので、そのことを考えても小腸を冷やすことは避けたいところです。

 

白砂糖などで出来たお菓子は、食べた時は美味しいので喜びの状態になりますが、結局小腸が冷やされてしまい機能低下をきたし、セロトニンの分泌が低下する、ネガティブな感情に覆われてしまう、ストレスが増大する、気血の巡りが悪化する、アトピーが悪化する・・・の繰り返しになってしまうことが多いのではないでしょうか。

 

小腸・丹田を鍛える

 

小腸を整えることでアトピーを改善するためには、漢方薬や食事療法で体質を整えながら、小周天で小腸を鍛えていくことが必要なのではないかと思います。

 

大人になってからでは遅いのでは・・・と思われるかもしれませんが、小腸は寿命が短く、3~5日で新しく生まれ変わるそうで、人体の中で最も再生能力が高い組織であることがわかったそうです。

 

つまり成人してからでも、小腸周辺の丹田を鍛えることにより、成長・再生させることは可能であろうと思います。もちろん成人してからタントウ功や呼吸法などで、丹田を鍛錬することにより健康を取り返した方は沢山いらっしゃいます。

 

小周天で行われる呼吸法やタントウ功で鍛錬する丹田は、解剖学的には小腸周辺にあたります。

 

もちろん運動などで鍛えることも有益かと思いますが、スポーツなどの場合、小腸だけを集中的に鍛える鍛錬法は無いのではないでしょうか。少なくとも私が知っているメジャーなスポーツでは知識がありません。

 

例えばこのようなことがありました。スポーツを頑張っている中学生がアトピーになった原因を探っていくと、部活のスポーツで体を酷使したために、体の深い部分での疲労が蓄積されていました。

 

さらに疲労から来る食欲が無い状態の中で、無理して食べていたことが原因と解りました。

 

この場合の深い部分での疲労がかかる場所は東洋医学では腎といいます。

 

腎は現代医学では尿の排泄に使うイメージになってしまいますが、東洋医学ではそれ以外にも、成長や発育をつかさどる気を指し、細胞の活発さや生殖などにも関わるので、人の一生を司る人体の根源部分の働きを指します。

 

小周天やタントウ功などの丹田を鍛錬する方法では、気を生み出す大元である小腸周辺を集中的に鍛えることで、自身の健康を肉体的な面や精神的な面から維持増進させようとしてきました。

 

これら小周天やタントウ功は古代の行者が肉体的な健康の上に、精神的な成長を求めて行ってきたものです。食べ物が上手く吸収できなければもちろん健康ではいられませんし、必要なホルモンが出ていなければ精神的にも幸福ではいられません。

 

古代の人たちはこの部分を鍛えることで、効率よく修行が出来ることに気付いていたのだと思います。

 

甘いものが好きな理由と小腸

 

甘いものは腸内環境には良くない、とわかっていても食べてしまいたくなる。その理由も小腸にあるのかもしれません。甘いものが避けられない理由のひとつには、白砂糖には一種の麻薬のような中毒性があるとも言われています。

 

また小腸の機能が弱いことも考えられます。小腸の機能が弱ければ当然、吸収に余計にエネルギーのかかる重い性質の食料よりも、すばやく吸収できてエネルギーに変わる甘い物のほうが、体にとっては楽だからです。

 

ある成人女性のアトピーの方は、食事療法を指導され、その食事療法に従って玄米食に変えたそうです。さらに本当は甘いものが好きだが、食べるのを控えていたところ、どんどんと悪化してしまいました。なぜならば、玄米は白米に比べて消化吸収に負担がかかるからです。

 

その女性も通常の胃腸の状況ならば、玄米食でも問題は無かったかもしれませんが、食事療法と平行してヨーグルトなどで腸を冷やしていたために、小腸の機能を更に悪化させていたのが原因かもしれません。

 

甘いものも黒糖や蜂蜜などで作った素朴な物は、体調の良いときには摂り過ぎさえしなければ問題ありません。

 

もちろん白砂糖などでできたお菓子なども、その他に入っている混ざり物などの注意をしつつ、「摂り過ぎない」を目標にしていれば、それほど問題は生じません。ただし体中で火が吹いているような状況や、体調の悪い時には食べないで我慢することは当然必要です。

 

小腸を元気にするために

 

まずは簡単な呼吸法から始めてみるのが良いかもしれません。もちろん漢方薬や食事療法も体質に合ったものを無理なく始めましょう。

 

しかし漢方薬や食事療法を始めるには、専門家にじっくりと時間と期間をかけて、体質を読み取っていただく必要があります。そうなると中々自分では難しいと思います。

 

ちなみにアトピーに限らず漢方薬だけで病気が治りますか?と聞かれることがあるのですが、漢方薬だけでは絶対に治りません。

 

漢方薬を使って体を治すためには、漢方薬を運用する論理を用いて患者の体質の歪みの原因を探り、その理屈にそって漢方薬を用いつつ、食事療法や生活改善をするから治っていくのであって、薬がなんでも治してくれるわけではありません。それはその他の東洋医学の治療でも同じといえます。

 

ですがそれらの方法と違い、呼吸法でしたら直ぐにでも始めることが出来ます。初めは短い時間で簡単な自分に合った方法から初め、少しずつ時間を延ばしていくと良いと思います。

具体的な食事療法などの自然療法は、こちらの本が参考になります。

 

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