アトピーの悪化と睡眠不足は体質的な原因が同じです【漢方薬も】

アトピー

こんにちは。

ながつか漢方堂です。

 

美肌漢方
美肌漢方

アトピーの痒みで

夜中に掻き壊してしまうので

睡眠不足になっている。

 

夜になると目がさえて

眠れなくなり痒みも悪化する。

と悩んでいませんか。

 

本記事では、下記の内容を詳しくご説明いたします。

 

この記事の内容

  • アトピーの悪化と睡眠不足になる理由
  • 眠りを促してアトピー体質の改善をするための漢方薬
  • 生活習慣を見直すことでできる解消法

 

この記事を書いているのは、漢方薬、気功、自然療法を実践し始めて30年以上。

世界中医薬学会連合会認定の、東洋医学の専門員がお伝えいたします。

睡眠不足になる体質的な特徴とアトピーの症状が悪くなる理由

アトピー睡眠不足

眠るためには、脳の活発な状態を穏やかにする必要があります。

 

脳が活動するためには、心血が活動のための燃料となっていますが、脳を穏やかにするためには、心陰が脳を潤すことで冷却されて、眠りにつくことが出来ます。

 

つまり、脳を潤すに心陰を届けることが出来なくなり、活動を穏やかにすることが出来ないと、不眠になります。

 

脳が活動するには

  • 心血(しんけつ) = 脳が活動するために必要なエネルギー
  • 心陰(しんいん) = 脳の活動を鎮静させるために必要な潤い

 

脳に心陰を届けられなくなる原因には、以下のようなものがあります。

  • ①考えすぎなど、興奮が強まって眠くならない
  • ②ストレスやイライラを感じることが多い
  • ③夜になると体がほてってだるい
  • ④食欲がなくて、痩せている
  • ⑤寒がりで冷えやすい
  • ⑥食事をすると胃がもたれる、浮腫みやすい

 

このような理由がありますが、アトピーが悪化する理由は、眠れないと肌を再生する時間が足りないからだけではありません。

 

例えば、①の興奮が強まって眠れない方の場合、体の熱を作り出す働きが過剰になっているので、過剰な熱によって皮膚は乾燥、体の炎症は強くなってアトピーが悪化します。

 

つまり、眠れない原因とアトピーを悪化させる原因が同じなので、眠れないとアトピーの症状が悪化するのは、原因となる体質の傾きが悪化している可能性を示唆しています。

 

そのため、同じ原因となっている、体質の傾き①の場合なら、体の熱を鎮めることで、眠りを促し、アトピーの症状も改善する方法を目指します。

 

眠れないから、市販の睡眠薬でとにかく寝ようとすると、体質を無視しているので、飲んでも眠れない、例え眠れても、アトピーの症状を治すための体質改善にはつながりません。

 

では、1つずつ解説していきます。

眠りを促してアトピー体質の改善をするための漢方薬

アトピー睡眠不足

①考えすぎなど、興奮が強まって眠くならない

 

心配事で考えすぎなど、頭の興奮が強まっていて、眠気を感じないような方は、熱が頭に集中して、脳を穏やかにする潤いの心陰が乾燥して、眠れなくなります。

 

興奮によって熱が過剰に高まっているので、皮膚の赤みが強まり、熱感が強くなって乾燥するなど、アトピーの症状も悪化します。

 

なお、脳の活動が過剰になることで感覚も過敏になるので、痒みが強まります。

 

このような場合、黄連解毒湯三黄瀉心湯桂枝加竜骨牡蛎湯などで興奮を鎮め、余分な熱を冷ますことで、睡眠につきやすくして、アトピーの症状を解消します。

 

②ストレスやイライラを感じることが多い

 

ストレスやイライラは、交感神経の活動を活発にします。その状態がいつまでも長く続いていると、過剰に熱が生じて、脳の興奮も治まらず眠れなくなります。

 

過剰な熱によって潤いが減少すると、皮膚が乾燥して痒みになります。

 

さらに交感神経の緊張によって血管が収縮すると血行が悪くなり、皮膚の乾燥と血行の悪さが結びつくと、皮膚は弾力性をなくして厚くなり、黒っぽい皮膚になります。

 

このような場合、柴胡清肝湯加味逍遥散+四物湯などで、ストレスやイライラによる緊張を緩めて、過剰な熱を冷まし、潤いを補充することで、眠りを促し、アトピーの症状も解消します。

 

③夜になると体がほてってだるい

 

夜になると体がほてってだるくなるのは、体を冷やすための潤いが足りないことが原因です。

 

体全体の潤いが足りないので、夜になっても体の熱が冷めず、脳の活動を穏やかにする、心陰も足りないので不眠になります。

 

眠りにつくためには、心陰の潤いで脳の活動を穏やかにする必要があります。

 

さらに眠りを維持するためにも、心陰の潤いが、脳の活動を穏やかに保ち続けている必要があります。

 

しかし、体全体の潤いが足りないと、活動を穏やかに保ち続けることが出来ずに、途中で目が覚める、深い眠りにつけない、夢ばかり見ているなど、眠りが浅く頻繁に目が覚めるようになります。

 

体全体の潤いが足りないので、皮膚や粘膜は乾燥、髪の毛はパサつきやすくなり、体は痩せて疲れやすく、皮膚や髪の毛にはつやが無くなり、乾燥肌によって痒くなります。

 

このような場合、酸棗仁湯安神補心丸などで体の潤いを増やし、余分な熱を冷ますことで、眠りを維持できるようにし、皮膚の乾燥を解消します。

 

④食欲がなくて、寒がりで痩せている

 

食欲がないなど、お腹の消化吸収の働きが低下していると、食べ物から体に必要な潤いなどの栄養を摂り入れることが出来なくなります。

 

しかも、お腹が弱いと、血管の弾力性を保つことが出来なくなって、潤いを脳や皮膚に届けることが出来ずに、不眠や肌荒れになります。

 

そのため、潤いを作り出せない、潤いを脳に運ぶことができないとなって、脳の興奮は鎮まらずに、眠れなくなります。

 

材料を作れない、運べないので、皮膚においても材料が足りない、血流も悪いので、アトピーが悪化します。

 

食欲のないお腹が弱い方が、無理して潤いの材料となる食べ物などを摂り続けると、お腹の機能はますます低下します。

 

このような場合、加味帰脾湯甘麦大棗湯などでお腹の機能を高めつつ、お腹の負担にならない程度の潤いの材料を補充することで、不眠、アトピーに対応します。

 

⑤寒がりで冷えやすい

 

脳に潤いを届けるためには、血流に乗せて潤いを届ける必要があります。

 

しかし体が寒がりで冷えやすいと、血液の循環が悪くなり、足の方は浮腫み冷たくなっていても、頭や顔は熱が浮き上がって熱くなり、眠れなくなります。

 

熱によって、顔はほてり、乾燥するなどが起こり、血流も含めた水分の巡りは悪いので、肌には栄養が届かなくなり、アトピーの症状が悪化します。

 

このような場合、至宝三鞭丸真武湯などで体を温めて、余分な水が邪魔な時は排除して、潤いが必要な時は補充して、巡りを改善し、不眠を解消します。

 

⑥食事をすると胃がもたれる、浮腫みやすい

 

食べ物を食べると、胃を通り小腸で吸収されますが、その時吸収されたものを運ぶために、血液が大量にお腹に集まってきています。

 

しかし、お腹の機能が弱くて運ぶのに時間がかかっていると、停滞したままになって気血の流れが滞るようになります。

 

お腹は体の中心にありますので、そこで流れが停滞していると、熱は頭の方に向かい、水分は下の方に停滞するようになります。

 

その熱によって頭の活動が穏やかになれないと、眠れなくなります。

 

なお、停滞している間に、お腹の中で毒性を持つものに変化して、それが吸収されると、体は皮膚から排除しようとするので、アトピーの症状が悪化します。

 

このような場合、半夏白朮天麻湯加味平胃散竹茹温胆湯などで、お腹の機能を高めつつ、消化を応援して、余分な水分を排除して、熱が邪魔な時は熱を冷まして、不眠を解消します。

 

生活習慣を見直すことでできる解消法

アトピー睡眠不足

アトピーを解消するために、眠りを整えることはとても重要です。眠りが改善することで、アトピーの症状が良くなるからです。

 

眠っている長さも大切ですが、それ以上に重要なのは眠りに入る時間帯です。

 

夜の10時から2時は、お肌のゴールデンタイムとよく言われますが、これには東洋医学的にも理由があります。

 

東洋医学には、陰と陽と二つの考えがあり、陰は潤いや鎮静で、陽は熱や活動です。

 

眠りには陰である潤いが必要ですが、時間帯にも陰陽があり

  • 朝の6時から、夜の6時までは陽の時間
  • 夜の6時から、朝の6時までが陰の時間

になり、これは時間とともに変化しています。

 

そのため夜の12時を過ぎると、少しずつ陽の勢いが強くなってくるので、睡眠によって陰を体に取り入れるチャンスを逃すことになります。

 

ちなみに、気功などを深く追求する方の中には、陰の時間が強い時に、体に陰を効率よく満たすために、夜の早いうちに寝て、早朝に起きて修行をするそうです。

 

その方が時間も短く、効率的に体を休ませることが出来ると言います。

 

ただ現代の私たちには難しいので、せめて早寝をして、8時間は眠るように心がけたいですね。

 

さらに

  • 眠る前のスマホやパソコン
  • 疲れるからとドリンク剤の飲み過ぎ
  • お腹に負担のかける食べ過ぎや飲み過ぎ

などを控える事で、快適な睡眠のリズムにすると、アトピーの改善につながります。

 

今回は以上です。

 

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