【20代前半 女性】
1年ほど前から顎ニキビが治らないが、月のうち4〜5日ほどはニキビが落ち着く時があるとのご相談でした。
顔色は黄色が強いものの、ほてると赤くなり、しかも顔に浮腫みがあり、皮膚はベタベタしています。
舌の形は厚ぼったく、舌先には赤みが目立ち、部分的に紫色があり、舌に歯の痕があり、舌に溝や割れ目があり、舌の苔の上の水分は水っぽく、苔は剝れているところがあります。
舌の形は厚ぼったく、顔はむくみ、皮膚もベタベタ、舌に歯の痕が残り、雨の日に体調が悪い、頭が重く感じるなど、体の中には動きの悪い水分が、特に体の上の方に充満している様子がうかがえます。
全身の倦怠感や無力感がある、息切れしやすい、動くと汗が多く出やすいことも、余分な水分が停滞していることで、気血の巡りを阻害している様子を表していると考えられます。
唇が乾燥しやすい、爪が脆い、目が疲れやすく乾燥しやすい、夢を見ることが多い、不安感が強いなど、体の上部や末端部には、血の不足を中心にして、潤すための水分が行きわたっていない様子がうかがえます。
手足が冷えるモノの、顔がほてり、顔が赤くなる、のぼせることが多い、吐き気を感じる、胸が張って苦しい、肩こりからの頭痛があるなど、気の巡りの悪さがあり、末端部へと拡がれずに、中心部に充満し、そこから上向きに上昇している様子がうかがえます。
しかし、立ちくらみしやすい、ふらつきやめまいがある、顔色が黄色い、舌に歯の痕があることなどから、背景には、気血を持ち上げる運搬力の不足がありそうです。
気血を運搬させる力が弱いため、登って行った水分は、顔の下の方に停滞してしまい、気の滞りによって上昇してきた熱や乾きによって、煮詰められるようになるため、ニキビとなっているように感じます。
解決するためには、漢方薬も自然療法も、気血の滞りを解消し、運搬させる力の後押しをしてあげたいので、軽く汗ばむくらいの適度な運動を心がけるようにとアドバイスしました。
また、精神的な緊張があることで、肉体的な緊張を生じますが、肉体的な緊張が残っていると、いつまでも、精神的な緊張を持続させてしまう事をお伝えしました。
そのため、歯を噛みしめていないか、喉に力が入っていないか、腕を握り締めていないか、お腹に力みが続いていないかなど、気が付いた時に、体のあちこちに力みが入っていないことを確認して、力みが入っていたら、それを緩めていくようにとアドバイスしました。