ピヨ先生、こんにちは
薛氏十六種の竜胆瀉肝湯について知りたい
という質問をいただきましたよ。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 竜胆瀉肝湯(薛氏十六種)の働き
- 膀胱炎になる理由
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
薛氏十六種の竜胆瀉肝湯
薛氏十六種の竜胆瀉肝湯って
どんな漢方薬なんですか?
下焦と呼ばれる
体の下部の熱を冷まして
停滞している水分を
追い払ってくれる漢方薬です。
なので膀胱炎や尿道炎などによる
排尿痛や排尿困難
尿の混濁、残尿感の解消に使われます。
他にも熱と共に
余分な水分も追い出してくれるので
悪臭のある黄色い帯下などの解消にも
効果が期待できます。
膀胱炎になる理由
どうして、膀胱炎になるの?
膀胱炎のよくある原因の一つが
外部からの細菌の侵入です。
本来、膀胱の中には
細菌はいないはずなのですが
体の防御力が落ちてしまっていると
尿の出る出口からの侵入をゆるしてしまい
細菌が繁殖することで発症します。
その際に、体の傾きとして
水分の摂りすぎや運動不足などで
余分な水分が体の中に充満していたり
ストレスを感じやすくイライラしやすい
過労や睡眠不足などの生活習慣があると
細菌との戦いによって生じた熱などにより
熱と水が結びついてドロドロした
湿熱と呼ばれるものが
膀胱の中に作られてしまいます。
それがいつまでも膀胱の中に居座ることで
膀胱炎の症状が強まってしまう事もあります。
竜胆瀉肝湯が膀胱炎に働く仕組み
じゃあ、薛氏十六種の竜胆瀉肝湯が
それらを解消してくれるんだね。
竜胆瀉肝湯の中の黄芩が
熱を冷まし水を追いだしながら
外部からやってきた細菌との戦いを
助けてくれます。
また、山梔子、木通、車前子、沢瀉も
熱を冷ましながら
余分な水分を尿道から追い払う形になるので
膀胱や尿道にこもっている湿熱が排除され
膀胱や尿道の炎症や出血の解消にも働きます。
そして竜胆は
肝経という気血の通り道の熱を冷ましますが
この肝経は尿道周辺を通っていますので
肝経に湿熱が停滞すると
排尿痛や排尿時の違和感につながるため
これを竜胆によって解消します。
そして、これらの働きを応援するために
当帰、地黄、甘草が
炎症によって消耗した血や潤いの補充
戦いのための燃料補給などのバックアップして
外部からやってきた細菌との戦いを応援してくれます。
使う際の注意点
何か、使う時の注意とかありますか?
使われている漢方薬のほとんどが冷やす性質で
しかも重い性質のある地黄も含まれていますので
お腹の働きの弱い人には
負担になるかもしれないので
他のものと合わせるようにするなどの
注意が必要です。
まとめ
今回は、竜胆瀉肝湯について
解説しました。